絵が得意、子供が好き、絵画教室を始めてみたいあなたへ
子供向けの習い事教室を開くのは難しくありません。順にコツと注意点を解説します。
その前に簡単に自己紹介させていただきます。
私は當原 容一郎(とうはらよういちろう)と申します。
本職はデザイナーですが2016年より「デザイン教室りねあ」を自宅で開いております。
息子の通っていた幼稚園の園長先生とご縁があり、幼稚園の課外レッスンとして始めましたが、その噂を聞いた自宅近所のママさんから「うちの子そういうの大好きなんです!すっごく興味あるのですがお宅で教えてもらえないでしょうか?!」とお話されて「じゃあ試しにやってみるか」というのが自宅で教室を開くきっかけでした。
最初の生徒はその子と自分の子供、広告を出したらすぐに申し込みのあった子の3人で、自宅の一室に座卓と座布団を出して始めました。生徒は徐々に増え、コロナで一旦ゼロになりながらも現在は120人くらい来てくれています。
自宅教室としてはまずまずの成功と思いますので、そのノウハウを公開しようと思った次第です。
では本題にまいります。
資格、実績、経験なしでも気にしない
あなたは絵画教室に興味があるのですから絵は得意なのでしょう。もしかするとアート系の学校に通われていたかもしれませんし、プロの方もいらっしゃるでしょう。もちろん実績はあって困りませんがなくても大丈夫です。
教える相手は子供なのですから、子供よりほんの少しレベルの高い絵が描ければ十分です。むしろガチでリアルな絵などは「異次元」に感じて子供には参考になりません。部屋の壁に飾ってある私の作品を見て「わーうまいねー」と言ってくれる子もいますが、私もレッスンの見本では少し力を抜いて描いています。
資格は必要ありません。
ただし子供好きであることは必須です。絵の技術の100倍大事です。
どんなに絵がうまくても子供が好きでない方はやめてください。逆に絵の技術がなくても子供の扱いに慣れている人の方が向いています。
(個人事業主として開業届を税務署に出す、日々の帳簿をつける、確定申告をする、といった事務作業は必要になります。これらは起業入門などの書籍を1冊買って軽く勉強してください。)
場所は自宅・せまくてもボロくても大丈夫
教室は自宅がいいでしょう。
賃貸物件を新たに借りて家賃が払えるほどは残念ながら儲かりません。
ここは自宅の有効活用と考えましょう。
狭さを心配されている方は家庭教師を思い浮かべてください。デスク一つでもできますよね。場所に合わせて生徒数を決めればいいのです。
またボロさを心配している方はお金持ちの豪華な家が教室を開いているところを想像してください。そんな嫌味な家に子供を行かせたいとは思わないでしょう。
せまいボロい教室には生徒さんは先生の家に遊びに行く感覚で来てくれます。
自己紹介の所にも書きましたが私も最初は座敷に使い古した座卓を置いて始めました。
しっかり掃除して片付いていればせまいボロいは問題ありません!
まずは土日の副業で
デザイン教室、絵画教室を開くのは簡単です。ですが生徒が集まってそれなりの収入が生まれるまでにはある程度の時間がかかります。
ですので平日はカタイ仕事をして、教室は土日の副業として始めましょう。
これは収入面だけでなく、子供の習い事は土日に人気があるという理由もあります。
平日は学校があるので近所の子しか来られませんし、夕方から1クラスか2クラスしかできません。それに対し土日は保護者が送迎できるので遠方の子、小さい子、一人では不安な子なども来られる上に午前中から4レッスン5レッスンも可能です。
デザイン教室りねあは金曜を除く全曜日にレッスンがありますが、人数、収入とも50%以上が週末二日に集中しています。
土曜から始めて体力に余裕があれば日曜も開講、そうしているうちに土日の収入が平日のカタイ仕事を上回る時が来るでしょう。その時にはカタイ仕事をお辞めになり平日も教室を開くといいでしょう。
生徒集め
絵画・アート系教室に関わらず・看板を出す・チラシを配る・口コミ・SNSで発信・・・などが自宅教室の集客方法として知られていますが、私が成功した要因はネット広告です。googleで検索すると上のほうに「広告」または「PR」と出てくるリンクです。
ネット広告を出すにはホームページは必須です。ホームページの作り方も起業関係の書籍に載っているでしょう。
広告を出すには費用がかかりますがここが一番重要です。
私の経験から新聞折込チラシは費用対効果が低く、口コミは1年に1件くらい、SNSは知り合いしか見てくれない、のであまりおすすめしません。
絵画教室は儲かる!
まあ普通に考えればそれほど甘くないですよね。お月謝を仮に10,000円として、何人生徒さんが来てくれたら平日のお仕事の収入を上回りますか?まずはそこを目指してほしいですが開講翌月にそうはなりません。
教室の目的は「子供たちのために自分のスキルを活かす」で、いくらか副収入になるといいな、というスタンスで始めてほしいと思います。
もちろんビジネスとして始めるわけですが、「何よりもまずお金」ではうまくいかないと思います。生徒さんや親御さんにいかに喜んでもらえるか、そこを追求していけば自然と生徒数も増えて収入も増えていくでしょう。
なにをどう教えるか
頭の中で絵画教室を思い浮かべてください。どんなレッスンでしょうか。
教室の中央に花瓶に入った花を置いて「今日はこれを描きましょう」
「もっと大きく描いてみよう」「色をしっかりぬろう」と指導します。
次の週は果物でも描いてみましょうか。
「光っているところは白でいいよ」「もうちょっと真ん中に描いた方がいいかなあ」
3週目は何を置きますか?何を指導しますか?
こんなレッスンでは子供達は1ヶ月で飽きてしまいます。
いえ、小さい子は10分で飽きます。
そもそも「見て描く」のは教えられるより練習あるのみですよね。
これはレッスンではなく練習、教室ではなくコーチ付き練習室です。
絵画・アート系教室では、教室で何を指導するかの前に、レッスン内容をどうするかが重要です。
適当な物を描かせるだけ、お店で買える工作教材をさせるだけ、ではお金はいただけません。
また、12ヶ月分のレッスンを用意して毎年ローテーションさせている教室もあるようですが、それだと2年目の子はどうなりますか?
レッスン内容は毎回新しい内容を考えて、同じレッスンはもうしない覚悟を持ってください!
せっかくできそうな気になったのに最後でハードル上げてしまいましたね。
でも本当にここが「生徒さんにありがとうと言われる教室」になれるかどうかの分かれ道です。
絵画教室を開きたい!でも毎週レッスン考えなくていいでしょ?という方には私がお手伝いします。
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